カテゴリー別アーカイブ: 蔵元セミナー

加茂錦について知る。

新潟県新潟市で醸される「加茂錦」。最近、はせがわ酒店で大注目のお酒です。

加茂錦を造る田中 悠一さんをお招きし、加茂錦についてセミナーを行って頂きました。

初めて造りに携わったのが26BY。今年3年目を迎えてさらなる進化を遂げる

弱冠24歳の若き造り手がどう日本酒造りに向き合っているのか、

貴重なお話を伺う事が出来ました。

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■ 蔵の危機 ■

加茂錦酒造は明治26年(1893年)創業、120年以上の歴史を持ちます。

しかし新潟に代表される吟醸酒ブームが去り、さらにはバブルの終焉に直面し、

徐々に売上は減少。最近まで廃業の危機に直面していました。

10年前に経営を引き継いだ悠一さんのお父さんが「このままではいけない」

「新潟の酒と言うだけで売れる時代は終わった」とまず行動を起こします。

全国の人気蔵のお酒を端から集めてきき酒し、何が必要なのかを知ろうとしました。

当時大学生だった悠一さんも自然とお父さんのきき酒に付き合うようになり、

数え切れないほどの利き酒体験から、次第に日本酒へ惹かれていく様になります。

それぞれの酒の味わいを独自の観点から分析。オリジナルのチャートへ振り分け、

近年の日本酒ブームの潮流を俯瞰的に捉えようとしました。

次第に自分でも日本酒を造ってみたいと思うようになり、最初は大学の春休みや

夏休みに蔵の手伝いをするようになり、大学3年の時、両親の猛反対を押し切り休学。

本格的に酒造りに取り組むことにしました。

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■ 新・加茂錦 ■

悠一さんの参加で本格的に再出発する事となった加茂錦ですが

その時に立てた目標が、1年で東京の有名酒販店に並べて貰える酒質にすると言う事。

しかし、きき酒にはそこそこの自信はあるものの、造り方は全然分かりません。

そこでお父さんから課題が与えられます。それは、日本醸造協会が発行する

業界紙(分厚い論文集)を過去20年間分を含めすべて読破する事でした。

全く分からない専門用語と格闘する日々。ネットでその都度検索し、

合間に日本酒関連のテレビ番組を漁り、少しずつ理解出来る様になっていきました。

ただ、勉強はしても造ってみると出来るのは理想とはほど遠いお酒ばかり。

そんな中、突破口となる出来事が訪れます。

大好きだった獺祭が特集されたテレビ番組を見ていたとき、

醪の経過表が画面の隅に映っていたのを見つけます。

拡大してみるとなんとか数値が判別できました。

それをエクセルに落とし込み、自分たちの酒造りと見比べたときに

それまでのやり方が明らかに間違っていた事に気付かされたのです。

同業者にも、消費者にも包み隠さずオープンにした酒造りを行う

獺祭の桜井博志会長にはいくら感謝してもし足りない想いとの事でした。

この出来事がきっかけとなり人気蔵の造りを徹底的に調べ、

真似をしてみるという事に取り組みました。

同時に数知れない実験を繰り返していきます。

例えばしぼり初めから搾り終わりまでずっとヤブタに張り付いて、

搾られて出てくるお酒を利き酒します。すると荒走り、中取り、責めの中にも

良いところ、駄目なところがあるのに気付いたと言います。

また、無数にある酵母の組み合わせを実験検証したり、

小さな仕込が良いといわれるのが本当か極端に小さな仕込と大きな仕込で比べたり、

人気蔵の酒母タンクに共通する比率を見つけ出したり、およそ通常では気付かない、

気にしない様な事まで徹底的に調べ尽くして良いものを貪欲に取り入れています。

また、元々器械に強い所を活かし、酒米のオリジナル浸漬装置や、

麹室はオンラインを通じて遠隔操作で温度・湿度管理ができるよう

プログラミングしたシステムなどを自作しています。

搾りに関しても、予め設定した圧力になると自動的に

荒・中・責めでバルブが切り替わる仕組みを考案しています。

こういった工夫で加茂錦酒造では酒造りに最適な環境を実現しています。

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■ 加茂錦が目指す味わい ■

悠一さんが目指している味わいはシンプルに言うと、

「アルコールを感じさせない柔らかくスムースな飲み心地のお酒」。

実際に飲んでみると、どのお酒にも共通してそのような印象を受けます。

はじまりこそ経済的に苦しい中でのスタートでしたが、お父さんの存在や、

悠一さんの努力と資質が巧く重なって、新たな加茂錦をしっかりと生み出しました。

現在は実験を繰り返し、出来の良いものを選抜・製品化したお酒が

各地の酒販店で販売されています。

ようやく認識され始めたばかりのブランドですが、

その成長は非常にスピーディで、これからの展開がますます楽しみです。

数年後には入手困難になっているかも!?

ぜひ皆様も加茂錦を味わって次世代の風を感じてみてはいかがでしょうか。

 

オンライン店 加茂錦販売ページはコチラ>>> 加茂錦

 

 

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日本で最も縁を結ぶ酒「 出雲富士 」セミナー開催!

縁結びの神様、パワースポットとしても有名な島根県「出雲大社」
そのすぐ近くでお酒を醸しているのが
「 出雲富士 」でお馴染みの富士酒造です。

当日は富士酒造の今岡専務にお越し頂き、
スタッフ向けにセミナーを開催いたしました。

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富士酒造がある島根県出雲。

実はこの出雲は”日本酒発祥の地”
と云われていることをご存知でしょうか。

富士酒造の近くには縁結びの神様とされる「出雲大社」だけでなく、
お酒の神様 久斯之神(くすのかみ)を祀る「佐香(さか)神社」があります。

この「佐香(さか)」という名前は、古代には「酒」を表す言葉でもあったそうで、
「佐香(さか)神社」は、古くから酒の神様として信仰を集めてきたといいます。

また古事記の出雲神話には
「スサノオノミコトがヤマタノオロチに八塩折(やしおり)の酒を飲ませ、
酔ったところを退治してクシナダヒメを救った」という有名な伝説が描かれています。

実は島根と日本酒は昔から深い”縁”があるのです。

 

「 出雲富士 」という名前は、約80年前
初代当主の今岡正一氏により命名されました。

出雲の地で富士山のように皆に愛される
大きな存在になりたい、という志が込められているそうです。

今回テイスティングをした「 出雲富士 」の定番商品はこちら。

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左から
「 純米吟醸 山田錦 赤ラベル 」
「 特別純米 佐香錦 黒ラベル 」
「 純米 山田錦 白ラベル 」

上品で爽やかな赤ラベルは、酢飯や赤身のお刺身と
コクのある黒ラベルは、お肉料理と
スムースな飲み口の白ラベルは、白身のお魚と
ぜひ合わせてみてくださいね。

キレのある味わいで、お食事と合わせても
飲み飽きせずにお楽しみ頂けます。

またラベルに描かれている四角い形は、
“田んぼ”を意味しています。
そしてこの四角が合わさるで、日本一とも云われる
出雲大社の”しめ縄”をイメージしているそうです。

 

そして、現在販売中の季節限定酒がこちら。

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「純米吟醸 改良雄町 無濾過生原酒」は

みずみずしい旨味、雄町ならではの
ボリュームある旨味をお楽しみ頂けます。

また、この「 出雲富士 」と書かれたラベルをよく見ると、
ルビが「 いずもふし` 」となっており、
本来あるはずの最後の濁点が足りないのがわかります。

これはお酒が”未完成”であることを意味しています。

お酒は完成してしまえば、どんどん色褪せ古くなってしまいます。
今のままで満足するのではなく、
いつまでも飽くなき挑戦を続けていくという思いが
このラベルには込められているのです。

 

*****

 

縁結びの神様「出雲大社」のそぐそばで醸される「 出雲富士 」

今岡専務は、日本で最も縁を結ぶ力が強いのではないか、と言います。

縁結びというと、恋愛というイメージが続いですが、それだけではありません。
天候の縁、食の縁、人の縁、すべての縁が「 出雲富士 」を造っているのです。

このセミナーを開催できたこと、
このブログをあなた読んでくださったこと、
これも「 出雲富士 」が生んだ尊い縁です。

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「 出雲富士 」の魅力、それはその味わいだけでなく
尊い縁を結ぶパワーがあること。

しかしその根拠は出雲の地で醸されるお酒
ということだけでは、ないような気がします。

それは今岡瀬専務が、誰よりも”縁”を大事にし
その縁に感謝をしていること。

だからこそ生まれるパワーかもしれないと、
このセミナーを通して感じました。

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日本で最も縁を結ぶ酒「 出雲富士 」ぜひお試しください。

「 出雲富士 」を通して、たくさんの人にすてきな縁が生まれますように。
そしてこの縁がこれからもずっと続いていきますように。

 

◇「 出雲富士 」のご購入はこちら

酒造り発祥の地「三輪」で唯一の酒蔵が醸す「みむろ杉」

今回は注目度上昇中の「みむろ杉」を醸す今西酒造の蔵元今西将之さんにお越し頂き、

「みむろ杉」のブランドコンセプトや酒造り、そしてそれを根幹から支える「三輪」という

大変魅力的な地域の風土、文化、歴史についてたくさんの事を教えていただきました。

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■「三輪」と「酒」の深い関係

日本最古の道が今に伝わる奈良県「三輪」は、国のはじまり、仏教伝来の地、

素麺や相撲、商売、芸能等、様々な文化発祥の地であり、

道を歩けば歴史にあたると表現されるほど話題に事欠かない場所です。

そして中でも最も注目すべきが<酒造り発祥の地>であること。

三輪と酒を結びつけるキーワードは神様。

「酒、三輪、神」は三位一体の深い関係を結んでいます。

日本最古の神社「大神(おおみわ)神社」に奉られるのはなんと「酒の神様」。

古来より酒は神様と繋がる大切なものとされてきました。

古の人々は神と書いて「ミワ」、神酒についても「ミワ」と呼びました。

酒は神の為にあり、神は三輪であるとされていたのです。

ちなみに、大神神社では三輪山がご神体そのものとして崇められているのですが、

三輪山では「杉」に神様が宿ると言われ、「みむろ杉」の名称の由来となっています。

また、酒造りと三輪の深い関係を示すものとして、

日本最古の実在した杜氏「高橋活日命」が杜氏の神様として

大神神社の摂社「活日神社」に祀られています。

さらに「三輪」は酒造りにはなじみ深い「杉玉」発祥の地です。

毎年11月14日には全国から蔵元・杜氏が集まり、「醸造祈願祭」が行われるのですが、

祭りの後には、お酒の神様が宿る杉から造られた杉玉が全国の蔵元へ配られていきます。

 

■「三輪」唯一の酒蔵「今西酒造」

そんな酒造りに深いかかわりのある三輪で酒造りを営むのが「みむろ杉」を醸す今西酒造です。

現在32歳の若き蔵元、今西将之さんを中心に近年めきめきと酒質を向上させています。

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以前は東京で働いていましたが、4年前に蔵に戻り、蔵の改革に取り組んでいます。

経営的に厳しく酒蔵へ修行に行く時間も作れず、全国の銘醸蔵への見学、

広島の研究所で一か月研修をするなどで、ほぼ未経験からのスタート。

スタッフは平均年齢28歳と今西さんも含めスタッフ3名が中心となって醸します。

改革の一つは、麹室以外のほとんどの設備を入れ替えるほどの大がかりな投資。

(現在では新麹室も完成し、H29BYより徐々に運用していくそうです!)

しかし「楽をする」為の設備投資でなく「美味さを追求する」為の設備投資です。

設備は新しくていいものですが、造りの行程は過酷です。

例えば洗米は毎量10㎏ずつ、麹だけでなく掛米まで。

麹造りは全て泊まり込み。「大吟醸だから」泊まり込むのは妥協だとの事から、

全てのクラスのお酒でそれを行います。

また、酒母用に冷蔵庫を設置し衛生面に加え、酒造り期間の長期化が可能となりました。

それにより一つ一つの行程を丁寧に仕込むことが出来るようになったそうです。

その他、掛け米は雑菌汚染を防ぐためシューターでなく、すべて手運び。

また、ほぼ未経験で酒造りに飛び込んだことから、自らの技術不足を考慮し、

蒸米の放冷はコントロールの難しい機械でなく自然放冷を採用するなど、

自分たちが「お客様の旨い!の為に全てをやりきる」事の出来る環境づくりを大事にしています。

講義中、この「お客様にとって」という言葉は本当に何度も聞かれました。

新たな挑戦をして行く上で、技術的な経験は無くとも、

その目的地「みむろ杉を飲む方の感動」から逆算し、自分たちがすべきこと、

学ぶべきことの答えを導き出し、実践してきた今西さんの言葉はいきいきとして感じられました。

現在では全国新酒鑑評会で金賞受賞するなど、その実力は確実にアップしています。

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■「みむろ杉」ブランドについて

そんな「みむろ杉」のブランドコンセプトは「三輪を飲む」。

酒造りと深いかかわりのある三輪の歴史・風土を反映した造りを行う事を目指しています。

地域の農家さんも世代交代が進み、同世代の仲間と酒米作りで良い協力関係を築いています。

交流にしがらみを持ち込まないよう、また量ではなく品質を高めるため、

酒米はなるべく高価格で買い取っています。そうする事で粒の大きさ、心白の位置の改善に

取り組んでもらうなど、良い米を作りいい酒を醸すという想いを共有しています。

「露葉風」「山田錦」等、酒米は地元産の割合を徐々に増やしていますが、

いずれ全量を三輪産にしたいとの思いがあります。仕込み水と同じ水脈上で育つ米は、

他の地域で造ったランクが上の酒米よりもいいパフォーマンスをするそうです。

地元への想いは、ラベルにも表れています。

三輪山のシルエット、杉の紋様、みむろ杉の「み」は神杉に宿る白蛇様をイメージ。

また、ロゴは三輪山と杉玉をイメージしたものとなっています。

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仕込み水は三輪山の伏流水。万病に効くといわれる「薬井戸」と同じ水です。

やや軟水らしくぬるっとした舌触りを感じるミネラリーな味わい。

その性格はお酒からも感じ取ることが出来ます。

みむろ杉の目指す味わいは、酒造り発祥の地で醸す酒として奇をてらったものでなく、

あくまですべての人が美味しいと思えるような王道の味わいを目指しているそう。

 

穏やかな香り、米の旨みが広がる綺麗な酒質にその思いが表現されています。

ぜひ、皆様も三輪の地に根付く酒造りの歴史、伝説へのロマンを

感じながらみむろ杉を楽しんでください!

 

◇「みむろ杉」のお求めはコチラ

花からの贈り物 来福酒造「花酵母」セミナー

原料米と酵母に強いこだわりを持ち、
「 花酵母 」を駆使した酒造りで知られている、茨城県 来福酒造。

当日は来福酒造 藤村社長にお越しいただき、
「 酵母 」をテーマにご飲食店様向け、スタッフ向けに
それぞれセミナーを開催いたしました。

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日本酒造りは「 一麹、二もと、三造り 」といわれるように、
造りにおいて重要な役割を持つ、
酛(酒母)の段階で、「 酵母 」は培養されます。

「 酵母 」は自然界に数多く存在し、酒蔵にも昔ながらの「 蔵付き酵母 」があります。
培養された協会酵母を使用したとしても、
蔵付き酵母のパワーによって、その蔵独自の味わいが生まれることになります。

 

近年、日本酒造りには、複数の酵母を掛け合わせて生まれた
ハイブリッドの酵母(協会酵母16~19号など)が多く使われていました。

そんな中、原点に帰り自然界から酵母を探そうと取り組んだのが
当時、東京農業大学の教授だった中田 久保氏。
(*藤村社長は、中田氏の教え子でもあります。)

中田氏は、自然界で酵母が集まりやすい環境として、
「花(の蜜)」に注目し、「 花酵母 」の分離に成功しました。

花酵母は安心の「 天然酵母 」であり、
ひとつの酵母でハイブリッドの酵母のような、華やかな香りをも生み出しました。

*ちなみに花酵母は、花から抽出するのではなく
“分離”するものであるため、花の香りはしません。
現在、花酵母を使用した酒造りを行っているのは全国で35社。

来福酒造では、その中でも全国トップクラスの
花酵母の種類を駆使し、酒造りを行っています。

今回はその「 来福 」のラインナップの中から
異なる花酵母で醸した3種類のお酒をテイスティングしました。
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左から
「 来福 純米 生原酒 」  ( さくらの花酵母 )
「 来福 純米吟醸 愛山 」  ( ベコニア酵母 )
「 来福 純米吟醸 山田穂 」 ( ツルバラ酵母 )

ちなみにこれらの花には、それぞれ
さくら=”優美な女性”、ツルバラ=”愛、いつも美しい”、ベコニア=”愛の告白”
という素敵な花言葉があるようです。

 

この中で、特にこの時期に大人気のお酒が

「 来福 純米生原酒 さくらの花酵母 」

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このお酒は、その名の通り「 さくらの花酵母 」で醸した春の限定酒です。

今では、すっかり春の定番酒となっているこのお酒ですが、
誕生までの道のりは、簡単なものではありませんでした。

 

「 花酵母 」はもともと、暖かい時期に咲くの花からのみ分離していました。
暖かいと酵母の動きが活発になるためです。

そのため比較的涼しい季節に咲き、すぐに散ってしまう「 さくら 」から
酵母を分離することは非常に難しかったといいます。

 

それでも、日本の花である「 さくら 」の酵母から日本酒を造りたい!
という、藤村社長の強い思いから取り組みを続け、

7年掛かかってようやく「 さくらの花酵母 」の分離に成功し、
このお酒が誕生しました。

ちなみに、この酵母は愛知県の桜から分離したものだそうです。

◇来福酒造の商品ページはコチラ

 

「 花酵母 」は分離に成功したものがすべて
お酒造りに使われるというわけではありません。

実は、分離した花酵母の多くは、
十分なアルコール発酵を行うことができない、二流の花酵母だといいます。
お酒造りに適した(十分なアルコール発酵が可能な)
一流の花酵母を分離できる確率は非常に低く、

その確率は、日本全国の花1000個の中から、
ようやく1個見つかるか見つからないか、というほど。

 

分離するだけでも難しい花酵母ですが
お酒造りに使用され、その蔵の特性や個性と交わり、
ひとつのお酒を生み出すことは、 “奇跡“ ともいえます。

無限の可能性を秘めた「 花酵母 」は、花からの奇跡の贈り物なのです。

 

*****

 

東京ではさくらが開花し、本格的なお花見シーズンが間もなく到来します。

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年に一度のこの季節、
お花見のお供に「 花酵母 」のお酒はいかがでしょうか。

桜を眺めながら自然の中でいただく、花酵母のお酒は、
きっといつもより特別なものに感じることでしょう。

 

自然のパワーと奇跡が生み出した
「 花酵母 」で醸したお酒、ぜひお試しください(^^)

 
◇「 花酵母 」で醸したお酒はコチラ

ハレの日にもお燗酒を!黒龍酒造「九頭龍」セミナー開催

「黒龍」の姉妹ブランドとして半世紀以上の歴史を持ち、
2015年に大幅なブランドリニューアルをした「九頭龍(くずりゅう)」。

今回はこの「九頭龍」の魅力を探るべく、
黒龍酒造 藪下様にお越しいただき、セミナーを開催いたしました。

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黒龍酒造は福井県吉田郡に位置し、
「九頭龍」という名前は、蔵の裏を流れる九頭竜川
(古くは黒竜川と呼ばれていました)に由来しています。

「九頭龍」はブランドリニューアルを経ながら、「黒龍」とともに成長を続け
現在では、黒龍酒造の生産量のうち、
およそ3分の1を「九頭龍」ブランドが占めているそうです。

「黒龍」 と 「九頭龍」

この2つのブランドは、それぞれ異なるコンセプトを持っています。

「黒龍」は、“かたくなまでにこだわり続ける”
というコンセプトで、高付加価値を追求しています。
味わいは冷やして美味しい酒質です。

それに対し「九頭龍」は、
“ずっとそばにいる。かけがえのない日々の”というコンセプトのもと、
より身近にある高品質なお酒イメージして造られています。

そして「九頭龍」の大きな魅力のひとつが、
“お燗にして美味しい”酒質であるということです。

ということで今回は「九頭龍」の逸品、純米、大吟醸それぞれを
冷や、ぬる燗、熱燗の3つの温度帯で、テイスティングを行いました。

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それぞれ冷やでも美味しく頂けるのですが、
温度を上げることで柔らかさと旨みが増し、
常温の時とは、印象ががらりと変わりました。

そして今回は特別に、黒龍の酒粕に漬けたという
福井の名産「鯖のへしこ」をご用意いただきました。

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もともと福井のお料理に寄り添う“食中酒”として造られているということもあり、
へしこと「九頭龍」との相性は抜群でした。

皆さまも、是非試してみてくださいね。

 

ところで、そもそもなぜ、
「九頭龍 大吟醸」を造ろうと思ったのか。

日本では昔から、お燗酒が楽しまれていましたが
お燗を楽しむようなお酒には、安価なものが多かったそうです。

その一方で“ハレの日くらいは高級なお酒を飲みたい”という声もあり、
また蔵元自身も年を重ねるに連れ、
お燗が身体に合うようになってきたといいいます。

このことをヒントに誕生したのが、「九頭龍 大吟醸」です。

◇ 「九頭龍」 商品ページはこちら

今でこそ吟醸酒や生酒も、自由にお燗をするという文化が育っていますが、
当時は、“大吟醸をお燗にする”という発想や文化はありませんでした。
そのため初めは、世間になかなか受け入れてもらえなかったといいます。

“もっと自由にお燗酒を楽しんでほしい”

その強い思いから、お燗にして美味しい酒質を追求し続け
現在の「九頭龍」が確立されました。

「九頭龍」は、今までのお燗酒の常識を変え、
お燗酒の新しい概念を生み出したともいえます。

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そんなお燗酒の魅力は、その味わいはもちろんですが

お燗を楽しむ“空間”にもあるといいます。

多くのお酒の席では、乾杯の時など、冷酒からスタートすることがほとんどですが
お燗酒を提供し始めると、参加者の緊張が和らぎ、
一気にその空間が和らぐのがわかるそうです。

またお酌をすることで、参加者同士の交流も生まれやすくなり
お酒と料理が、自然と進んでしまうのです。

お燗酒が昔からずっと、愛されてきた所以は
ここにあるのかもしれません。

 

私たちの心をほっと温めてくれる
そんな不思議な力が“お燗酒”にはあるような気がします。

皆さまも、ぜひ“お燗酒”で素敵な空間を楽しんでみてはいかがでしょうか(^^)

◇ “お燗酒” 商品ページはこちら

元気になってもらえる焼酎を! 芋焼酎蔵「 佐多宗二商店 」セミナー開催

「 晴耕雨讀 」「 不二才 (ぶにせ)」「 刀 」などでお馴染みの

佐多宗二商店より中原工場長にお越しいただき、焼酎造りに懸ける思い、

蔵の紹介、テイスティングを交えながらの商品紹介など、

ご飲食店様、スタッフ向けにそれぞれセミナーを開催いたしました。

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佐多宗二商店は鹿児島県南九州市 頴娃(えい)町にあります。

頴娃町は良質な「 さつま芋 」が取れることで有名で、

多くの蔵元がこの芋を求めてこの町に訪れます。

そんな恵まれた環境の中、契約農家とともに良質な芋造り、焼酎造りを行っています。

 

今回のセミナーのメインとなったのは、

佐多宗二商店が今最も力を入れているという「 蒸留 」について。

焼酎は蒸留酒のひとつですが、

その蒸留方法は「 直接加熱蒸留 」「 間接加熱蒸留 」の大きく2つに分けられます。

 

◆「 直接加熱蒸留 」とは

一般的な焼酎はすべてこの方法で蒸留されており、モロミに直接蒸気を吹きつけて蒸留します。

芋焼酎のモロミは原料の芋によって非常に粘度が高いため、

間接蒸留では熱が均等に回らず、熱が当たっている部分だけ蒸留器が焦げてしまうためです。

佐多宗二商店のラインナップの中では「 晴耕雨讀 」「 不二才 (ぶにせ)」等があたります。

◆「 間接加熱蒸留 」とは

蒸留器の外側を蒸気で温め、モロミを間接的に加熱し蒸留する方法で、

フルーツブランデーやグラッパ、ウィスキーなど

世界の蒸留酒は一般的にこの方法で蒸留されています。

 

直接加熱蒸留ではモロミに蒸気(水分)を直接当てるため、蒸留後にモロミの量が増えます。

間接加熱蒸留では余計な(?)水分が入らないため、蒸留後には当然モロミの量は減ります。

余計な蒸気をモロミに当てない方が、より純度の高い焼酎が出来るのではないか。。

今までの焼酎の蒸留方法の常識を打ち破って誕生したのが、

「 間接加熱蒸留 」で造られたこれらの商品です。

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左から
・『 晴耕雨讀 XX (20 ダブルエックス)』

・『 XXIV(24 ニジュウヨン)』

・『 LXX (70 ナナジュウ) 』

「 佐多宗二商店 」商品ページはこちら

イタリアの蒸留器を使用していることから、ローマ数字が用いられています。

このローマ数字は「 間接加熱蒸留 」の配合(ブレンド)を表しており、

それぞれ XX:20%、XXIV:24%、LXX:70%、と

間接加熱蒸留によって造られた焼酎がブレンドされていることになります。

何度も配合率を変え、試行錯誤を繰り返したのち、

ベストな状態で構成され商品化されています。

 

「 直接加熱蒸留 」は、味がダイレクトに伝わりスパッと切れるのに対し、

「 間接加熱蒸留 」は、余韻まで味と香りを感じるのが特徴です。

 

今までの芋焼酎は、芋や麹の違いで個性を表現することが多かったといいます。

ですが佐多宗二商店は「 蒸留 」にスポットを当て、

常識にとらわれない新たな焼酎造りにチャレンジしています。

“日本の蒸留屋になりたい”と話す中原工場長のその瞳は

これからの焼酎の未来を、しっかりと見据えているように見え、

日本が誇る蒸留酒「 焼酎 」の魅力、可能性を再認識させられました。

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ところで、みなさんは「 前割り 」という焼酎の飲み方を試したことはありますか??

鹿児島では焼酎は水で割って飲むの当たり前だそうで、

焼酎と水が馴染むまでには時間が掛かるため、

あらかじめ焼酎を水で割って寝かせておく、という焼酎の楽しみ方のひとつです。

地元ではこの飲み方が風習としてあるそうです。

今回はこちらの商品を、ストレートと前割りしたもので飲み比べました。

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前割りしたものは、ストレートのものと比べ全体的にまろやかな口当たりと、

やわらかな味わいが印象的でした。

特にローマ数字の「 間接加熱蒸留 」の商品は、

そのまろやかさがより増し、まるでべっこう飴のような甘さがあり、

今までに感じたことのない、心地よい余韻を感じることができました。

「 前割り 」は「 間接加熱蒸留 」の魅力をより引き出す飲み方のひとつ、ともいえます。

 

テイスティングをする中で中原工場長のお話で印象的だったのは、

焼酎は「 食中酒 」であるということです。

世界には数多くの蒸留酒がありますが、そのほとんどが食後に楽しむものであり、

蒸留酒を食中に楽しむのは、なんと日本だけなんだとか。

鹿児島県は甘い醤油がスタンダードということで、やはり甘みの強い料理が多く

一般的に辛口とされる焼酎は、それに合わせる「 食中酒 」として確立されているそうです。

さらには前割りした焼酎は和食だけでなく、ワイングラスなどで

イタリアンなどの洋食と合わせることもでき、

特にカルパッチョなどオリーブオイルを使ったお料理との相性は抜群だそうです。

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最後に「 焼酎 」が「 夏の季語 」であることをご存知でしょうか?

秋ごろから仕込まれた焼酎は、

昔はおよそ半年の熟成を経て夏に「 新酒 」として出荷されていたそうです。

うだるような暑さが続いて、なんとなくだるさを感じてしまう時もありますが、

美味しいお料理に、美味しい焼酎を合わせたら、なんだか気持ちが和らぎますよね。

 

“皆さんに元気になってもらえる焼酎でありたい”

これが中原工場長をはじめとする、佐多宗二商店の願いです。

 

佐多宗二商店が造る、唯一無二の芋焼酎を、是非ともお試しください(^^)

今まで味わったことのない、想像を超える新たな世界がきっと広がるはずです。

「 澤屋まつもと 」京都府松本酒造 セミナー開催!

当日は蔵元杜氏である松本日出彦氏にお越しいただいて、

蔵元の想い、澤屋まつもとの味わい、お酒の提供方法、販売方法、日本酒業界の未来について!?などなど、

飲食店様向け、スタッフ向けとそれぞれ開催いたしました。

 

松本酒造は1791年創業。京都市伏見の歴史ある酒蔵で、

赤レンガ蔵と八角形の煙突が印象的な酒造蔵は近代化産業遺産に指定されており、

先日終了した人気の朝ドラ「 マッサン 」のロケ地にもなりました。

良質な『 米 』と地元である京都の『 水 』に強いこだわりを持ち、

酒米は兵庫の「 山田錦 」、北陸南砺産の「 五百万石 」など、

水は「 伏見桃山の伏水 」のみを使用しています。

そして酒造りにおいて最も重点を置いているのは『 原料処理 (精米や洗米) 』とのことでした。

良い麹、酒母、仕込み、すべては良い「 蒸米 」が得られなければ話になりません。

さて今回のセミナーの中で松本さんにご用意いただいた試飲サンプルはこちらでした。

今年26BYに新発売されました、

弊社はせがわ酒店オリジナル商品 ◆「 澤屋まつもと Tojyo 」です。

 商品ページはコチラ 

つい先日から販売を開始したばかりですが、

皆さま、もうお飲みいただけましたでしょうか?

こちらは兵庫県「 東条産 山田錦 」を使用し醸したお酒。

先入観なしに飲んでいただきたいという想いと、

原料米である「 東条産 山田錦 」のパワーを感じてほしいという想いから、

あえてスペックを名乗らず、産地である「 Tojyo 」と名付けました。

ピチピチとした口当たり、ジューシーな旨みの広がり、

スマートな飲み口ながらしっかりとしたボディを感じさせ、心地よい苦みと酸味が、全体を引き締めます。

旨み、爽やかさ、透明感を兼ね備えた味わいに、一口飲んだ瞬間から、もう虜になってしまいました・・

特に今回の「 Tojyo 」の味わいの中で注目すべき点は、

口に含んだ時の酒の輪郭、骨格を作る『 苦み 』とのこと。

『 苦み 』それ自体を醸造過程で味の要素として作り出すのではなく、

苦み以外の味わいの要素を引き締めることによって、もともとわずかに存在する苦みをより際立たせることに成功しています。

京都の味が自分の基本にあるという松本氏が、料理との相性を様々な角度から分析し、

五味のバランスを徹底的に追及した「 澤屋まつもと Tojyo 」。

まだお飲みでない方は、是非一度お試しください。

蔵元杜氏である松本氏も納得の、会心の出来栄えです。

そして、当店でもすでに人気のこちらの商品、

昨年から販売を開始いたしました ◆「 澤屋まつもと Kocon(ココン) 」

 商品ページはコチラ 

アルコール度数13%の新しいタイプの日本酒で、大変飲みやすく、爽やかな旨みを楽しめます。

実はこのお酒の商品名と、松が描かれているこのラベルには、こんな意味があるんです。

『 松に古今(Kocon)の色なし 』

松の葉はどれも同じ緑色に見えますが、よく見るとその中には

古い葉と新しい葉があり、それらが合わさって松が成り立っています。

これは一言で日本酒といっても、いろいろなタイプ、

味わいがあるということを表現しています。

ラベルをよく見てみると松の葉の一部が、黄色になっているのがわかります。

その中でも個性と信念を持った、新しい日本酒を造りたいという、

この松の葉のように、きらりと光るセンス、酒造りに対する強い思いを

今回、松本さんのお話の中から感じることが出来ました。

松本日出彦氏が造る京都の「 澤屋まつもと 」、是非お試しください(^^)